カマタ流2pick虎の巻 新環境5勝レシピ考察【後】
怒涛の連作記事の最後の1編となります。
順番通りに目を通して頂ければ幸いです。
最初の記事はこちら。
-------前編の内容------
1.前提
2.5勝レシピ考察
■エルフ
■ロイヤル
■ウィッチ
-------中編の内容------
■ネクロ
■ビショップ
■ヴァンパイア
■おまけ
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3.新環境分析
ようやく本題です。
「じゃあ結局どのリーダーが流行っててどのリーダーが勝ちやすいのさ!?」
みたいな気になるアレコレについて今から考察していきます。
■リーダーに関して
・全勝数
まずカマタさんに寄せられた全勝報告の件数を整理しましょう。
エルフ……2
ロイヤル……9
ウィッチ……2
ドラゴン……21
ネクロ……25
ヴァンパイア……7
ビショップ……9
(→鍵垢での全勝報告は件数しかメモしてませんでした……私の落ち度ですorz)
はい。
アリーナでもドラゴンネクロバースです。
最も大きい要素はTOGのカードの強力さと、そこにかかる出現率ボーナスでしょう。
細かい所では、覚醒もネクロマンスも比較的アリーナで使いやすい特性であることや、ディスカードや自軍破壊でゴミカードを処理できる点なども挙げられます。
(→ハズレカードを混入させないことの重要性が高いアリーナに於いて、ハズレカードの有効活用手段を持つリーダーは明確な強みを持っていると言えます。)
まあ、両リーダーの詳しい話は壺さんのチラ裏に丸投げお任せします。
先程ご紹介したネクロ編だけでなく、ドラゴン編やロイヤル編(案)も執筆されており、こちらも読み応えたっぷりです!
特に、ドラゴンに関しては既に新環境で7回も全勝されているとのことで、かなり参考になる深イイ話が書いてあります。
アリーナの理解度を深めるためにこんな場末のブログに入り浸ってる人であれば、こっちも読まなければ損というものです!!
・遭遇率
3/30(ToG環境開幕)から昨日までの野良2Pick51周ぶんの相手クラス遭遇数をまとめました pic.twitter.com/JpqftjF6MA
— asa/Sunny(さに) (@_Sunny_Shiny) 2017年4月26日
概ね上記の全勝数と同じような配分になっているのではないでしょうか。
やはりドラゴンネクロバースです。
目につく違いを上げるとすれば、ロイヤルとの遭遇率でしょうか。
これは今環境初期に、前環境のノウハウを引きずってロイヤルで入場する人が多かったことが原因だと考えます。
一応、サンプルに含まれる数字の中に環境初期の割合が多めなことは既に裏を取ってあります。
最初の土日あたりで一日10周近くしてたんで(震え声)
— asa/Sunny(さに) (@_Sunny_Shiny) 2017年4月26日
参考までに。
あと、ビショップとヴァンパイアは遭遇率に差がついている割に全勝率は大差ないですね!
ヴァンパイアは前環境のイメージを引きずって不当な低評価を受けているだけで、今期は強リーダーであると言えなくはないかもしれません。
・総合
今回の数字から判断すると、
Tier1
ネクロ
ドラゴン
Tier2
ロイヤル
ビショップ
ヴァンパイア
Tier3
エルフ
ウィッチ
といった順番で遭遇しそうです。
全勝率もこれに準ずる範囲に収束しそうな範囲に感じます。
ただ、この表もロイヤルとビショップの順番は怪しいですし、ネクロとドラゴンももしかすると時期によっては位置が逆転したりしなかったりするかもしれません。
個人的には、研究がもっと進んでくるとヴァンパイア人口も増えそうに感じていますが。
いずれにしろドラゴンネクロ対策はどのリーダーでも考える必要がありそうです。
ドラゴン対策に関して。
ドラゴンがガン回った場合それを抑える方法は限られているので、ドラゴンには事故ってもらえるよう祈る作戦ほんのちょっとでもヌルい動きをした瞬間に大勢を決するレベルで果敢に攻め込むことが現実的な対処手段かなと考えています。
ネクロ対策に関して。
ネクロミラーなら除去の打ち所やフォロワーの出し所をしっかり見極める必要があるでしょう。
ドラゴンならライブラで一気にリソースを削いだり、ドロソを絡めて相手の除去を上回る展開をしたいですね。
ロイヤルであればレオニダスを1枚は採用しておきたい所です。
消滅が得意なビショップはその強みを活かしていきたいですね。
ヴァンプはバフォメットやカオスシップで相手の除去を枯らすレベルの展開を狙うのが良いでしょうか。
エルフとウィッチは選ばないでしょ?
さにさんのデータではアリーナのリーダーの約半数がネクロドラゴンです。
この2リーダーに対面した時の立ち回りを特に気をつけていくことが全体で見た勝率上昇に大きく貢献しそうです。
皆さんも「このリーダーでネクロドラゴン対策するならこのカードがオススメ!」みたいな意見があれば是非カマタさんまで教えてあげてください。
・おまけ
2pick1000〜1500勝の流れ
— けん@シャドバ2pickランキング1位 (@1FZbxyL5403qXGF) 2017年4月26日
エルフが強い事に気付いてエルフを使う事に、そしてロイヤルは使用下位に
1000勝からの優先順位は以下に変更
1.ネクロ
2.エルフ(研究の為に使用回数はエルフが1番多かったです)
3.ビショップ
4.ドラゴン
5.ロイヤル
6.ヴァンプ
この方の教えを読み解けてエルフでめちゃくちゃ勝てるようになった人はカマタさんにエルフの使い方を教えてください(懇願)
■カードプールに関して
前環境より、一部のカードにヤマを張って警戒することの重要性が上がりました。
理由は、カードプールの縮小と出現ボーナスなどの存在で、誰しもが強力なカードを一点狙いしやすくなった点に尽きます。
特に中級者以上が使ってくるカードは強力な頻出カードばかりになってきます。
一例として先5の対面の動きを予想します。
・ドラゴン
邪毒/ヒッポを進化されるかもしれません。
ジークフリートでいきなり2面処理されるかもしれません。
・ネクロ
同じく忌刃/デストロイヤーズコマンダー進化が恐ろしいです。
舞踏氷獄だけでなく深淵が飛んでくる恐れもあります。
・ロイヤル
ルミナスメイジ、モニカ、旋風刃、アドブレとよりどりみどり!!
・ビショップ
レオスピ1枚で横並びを処理してきます。
かと言って展開を抑えていると破邪やアイアンメイデンが飛んできます。
・ヴァンパイア
カオスシップで対面に場を作られるパターンと、千雨の槍使いでこちらの場を崩されるパターンがあります。
(全部書きだすとめちゃくちゃ長くなるので割愛していますが)先5に限らずこういった分岐は毎ターンのように存在し、「どのパターンはケアできるように動くのか」「どのパターンは割り切って考えるのか」といった取捨選択を迫られます。
この判断の精度は勝率に少なからず影響してくると考えます。
そして、この判断の精度を上げる為には、対面の動きに関してどのパターンがどの程度現実的であるかを正しく認識することが重要です。
そんな今環境において、
あのいなな兄貴がまたまたこんな素晴らしいツールを作ってくださいました!!
携帯など、Excelシートを見づらい端末で見ている方の為にドラゴンネクロの警戒カードだけ抜粋しておきます。
画像を保存するなり別ウィンドウで開くなりして拡大して見てみてください。
きっと対面の動きを予想する材料として皆さんの役に立つ筈です。
具体的に警戒するカードを時系列に従ってリストアップすることで、そのターンに行う行動が(確率論的に)分が良いのか悪いのか判断できるようになっています。
対戦中にこれを眺めながらプレイすることで、対面のカードプールをきちんと把握出来ておらず裏目を引いて負けるケースを減らせると考えます。
「スマホしか持ってないからアプリ起動中には眺められないよ!」
というキッズも、チラシの裏にこの表を書き写すなりなんなりして活用してみてください。
中学一年生だって500語くらいの英単語を書き取りして覚えるでしょ?それと一緒だよ(暴論)
「××が入ってないやん!」とツッコみたくなったオタクはこのシートをDLして自分好みに編集して♡
あと、その際は「いなな兄貴のシートに××を追加したVerを作ったゾ」とぼくまで報告と成果物の提出を頂ければ幸いです。
ドラゴン5ターン目は闘気を警戒する筈だろォン!?
■カマタさんの捉える2Pick新環境
1ヶ月弱アリーナや大会に挑み続ける中でカマタさんが抱いた2Pick新環境観を羅列します。
この項の文字は全部水色だと思ってもらって結構です。本当に全部水色だと読みづらいので黒にしておきますけど。
・前環境より競技性が上がった
入門編で語った基本的な2Pickのセオリーさえ覚えておけば、かなりの勝率で勝ち越せるようになるのが前環境までの2Pickでした。
そこをクリアした人間同士で競う場合は、膨大に存在する細かい小技やトリビアでほんのちょっとずつ勝率の底上げを図っていたように感じています。
今環境では、上記に加えて、出現率の高い強カードの存在を認識しそこを一点狙いし活用することや、出現率の高い強カードを対面にも使われる前提でプレイの取捨選択をすることなどがかなり大きな要素として勝率に関わってきていると考えます。
火力カードなどの選択肢の豊富なカードを採用しやすくなった事で、自分の知識や考えをプレイに反映できる機会も増えたと感じています。
勿論、それらを抑えている人間同士の試合では運(構築運だったり引き運だったり)で勝負が揺蕩うことがあるでしょう。
しかし、前環境よりその土俵に上がるまでのハードルは上がっていますし、土俵に上がっていない人間に足ひっかけられて転んで負けるみたいな試合も減っていると考えます。
(→カマタさんは2Pickを相撲に例えるのが好きです。
カマタさんがアリーナで勝ち放題できているのはカマタさんが相撲強いからではなく、対面のプレイヤーが相撲特有の足運びや張り手の仕方を知らず勝手にヨタヨタとコケていくことが多いからだと認識しています。
翻って、トーナメントシーンでは、きちんとお互いのまわしを握っての取っ組み合いが行われるわけで、そうなると相撲が特段強いわけでないカマタさんの勝率は目に見えて下がるのだと認識しています。)
やはり、総合して前環境よりも更に2Pickの理解度が深い者ほど勝ちやすい世界になったと感じています。
・格差は是正されたけど後攻有利
アリーナではやはり後攻の勝率が良く、先攻の勝率は芳しくありません。
先後の格差是正に関することを色々語ったけど、結局、それらは先攻でもなんとかして勝つために有効なパターンが増えたということでしかありません。
先攻を引いて、かつ、これらのパターンのどれにもひっかからず試合が進んでしまった場合は後4以降の進化連打で順当に負けてしまいます。
アリーナに潜る時は、やはり「先攻で勝つためには何らか特別なアクションを起こさなければならない」「後攻はヘタなことをしな(されな)ければ順当に勝てる」ということを念頭に置いてプレイや構築の判断を行うと良さそうだと感じています。
【余談】
中級者以上同士の戦いだとお互い先攻でもなんとかして勝つためのパターンを見据えた構築をしてるから、後攻引いた側が窮屈な動きを強いられ、結果先攻有利に見えることが多いような気がします。
そうでない要素をでっちあげるとしたらこんな感じでしょうか。
中級者以上ほど除去火力や突進を好む傾向があるので、中級者以上の戦いは概して顔面には殆どダメージがいかないまま盤面の取り合いに終始してターンが進むことが多い。
そうなると一気にリーサルに近づく重いカードを先に着地させられる先攻が勝つパターンが多くなる(?)
カマタさんもギリギリ中級者っていう自覚を痛いほど握りしめているので、上記の考えには全く自信がありません。
何か説得力のある持論を持っている方がいらっしゃいましたらカマタさんまで教えてくださいますと非常に助かります。
・リーダー格差はかなり縮まった
主観の話。
ネクロドラゴンは5回中1回負けるだけでも結構落ち込みます。
Tier2くらいまでのリーダーなら平均勝率4勝前後は狙えそうです。
Tier3のリーダーも真面目に研究したなら平均3.5くらいは出せそうな感じです。
格差が完全になくなったわけではないですが、前環境の歪なバランスよりは遥かにきれいな形に収まったのかなと感じています。
(→と、同時に、現行のルールが続く限り、あるタイミングの環境を分析した際「構築で強いリーダー≒アリーナで強いリーダー」という図式が成立しそうで、アリーナに”構築とは違った環境”を求めている層にとってはマイナスポイントなのかな、とも感じますが。)
・アリーナと大会はやっぱり違う場所だった
大会勝てねえ。
「相手も全員名のある4-1芸人の筈だから、大会勝率5割切らない限り落ち込むことはない」と自分に言い聞かせる毎日です。
大会で勝つための独特のノウハウなんかを持ってる人が居たら是非カマタさんまで教えてください。
情報商材としてちょっとくらいの対価なら出すかもしれません。
あ、JCG2Pick部門も対面はドラゴンネクロバースでした。
調整班、有能(?)
4.豆知識
前回書き忘れていた豆知識があったので更にどうでもいい知識を書き綴ります。
きっと今回も書き忘れてることがあるはずなので、近いうちにまたここだけアップデートするかもしれません。
■攻撃力5以上について
新環境では攻撃力5以上を対象とする除去は存在しません。
(→ジャイスレ、剣豪、ツバキはアリーナから削除されました。)
対面がロイヤルでもガンガン進化してガンガン有利トレードしましょう。
■コスト1のフォロワーについて
新環境にプリンセスヴァンガードは居ません。
対面にアセンティックナイトを出された時は、ヘヴィーナイトよりも先にアセンティックナイト本体を叩きましょう。
対面か自分のどちらかがルシウスを出した時、ヘヴィーナイトは破壊されるので得をします。
5.まとめ
何かたどり着きたい結論があって書いた記事ではないので、いつも以上に纏まりのない記事となってしまいました。申し訳ありません。
しかし、冒頭で述べた2点の検証と2点の取り組みは達成できたかと考えます。
・1-1.前提記事で勧めていたカード群は本当に勝利に貢献したか。
カマタさん主観では列挙しきれていないカードはあったが、カマタさんが間違ったカードを推していたことはなかったと考えます。
・1-2.前提記事で語っていた立ち回りや考え方は実戦で通用したか。
概ね間違いなく、また、割と好評に受け入れられたようにも感じています。
稀に「カマタさんの記事を読んでも勝てない」といった意見も目にしましたが、「カマタさんの記事を読んだら勝てるようになった」という旨の意見と比べるとかなり少数でした。
加えて、「カマタさんの記事を読んでも勝てない」といった意見を下さった方々の殆どにはぼくからコンタクトを取って個別指導を行う中で、お悩みを解決してもらったと認識しています。
【カマタさんのおなやみそうだんしつの一例】
(中略)
リプやDMでこういった活動を(四捨五入して)10件くらい行っていました。
カマタさんをシャドウバース専門の家庭教師として雇ってくれる親御さんが居たらぜひご連絡ください。
2-1.5勝レシピに頻出する"強カード"を炙り出す。
レシピ批評で頻出したカードがそれです。
重要な強カードはキチンと文字に起こして語ったつもりなので、この記事を読む中で大体印象づけられたのではないかなと考えます。
細々とした準強カードは皆さんがレシピ画像を眺める中で見つけてみてください。
あと、いなな兄貴の表を見ながらプレイすれば、ここを腹に落とし込んでからプレイするのと大体同じくらいの効果があるしね!(記事の意義を半分くらい潰されてヤケクソ気味)
2-2.5勝レシピの集まった数等から"5勝しやすいリーダー"を判断する。
『3.新環境分析』を参照してください。
文章の稚拙さや、構成の雑さ、筆者の2Pickの腕前は兎も角、新環境始動から1ヶ月にしては結構な量の情報を纏められたのではないかなと自負しています。
ネクロについて解説を丸投げさせてくれたブレイド兄貴、オーパーツみたいなすげえアイテムをおおらかな心で無断転載させてくれたいなな兄貴、膨大な量の情報をスッキリ見やすい形で提供してくれたさに兄貴(全員カマタさんが立ち上げた2択の玄人限定DMグループのメンバーです。ちなみにこのグループまだまだ参加者募集中!)に感謝感激雨霰です。
また、全勝報告に限らず前回の記事に反応を下さった皆さんにも改めて感謝致します。
最後に、こんな読みづらい駄文に長時間おつきあい頂いた画面の向こうのカマタチルドレン貴方にお礼を申し上げてこの記事の締めとさせて頂きます。
皆様、誠にありがとうございました。
ん?